当院放射線科には、放射線診断と放射線治療の2つの診療業務があり、各々について説明します。
放射線診断は、胸・腹部単純X線写真、上部(食道・胃)、下部(小腸・大腸)消化管造影、CT(コンピューター断層診断)、MRI(磁気共鳴画像)、RI(核医学検査)、や気管支鏡、血管造影検査を行っています。
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IVR(画像診断を応用した治療法)は、肝細胞癌に対する動脈塞栓術、喀血や消化管出血に対する動脈塞栓術を行っています。
また、院外の医療機関より、消化管造影、CT、MRI、RI、マンモグラフィーも依頼され、施行させて頂いています。
消化管造影 | 138例 | |
CT診断 | 14,305例 | |
MRI診断 | 4,120例 | |
RI検査 (心筋シンチの循環器内科施行数を除く) | 321例 | |
RI検査 (含む心筋シンチ) | 536例 | |
RI検査 (内用療法) | 2例 | |
マンモグラフィー | 1,045例 | |
DEXA | 854例 | |
血管造影 | 腹部 | 6例 |
頭頸 | 65例 | |
循環器 | 908例 |
放射線治療は、手術、化学療法(抗がん剤治療)とならんで悪性腫瘍に対する治療の3本柱のひとつです。その特徴は、「切らずに治すこと」であり外科手術と異なり臓器の形態や機能温存が可能であることです。このため単に治癒のみを目的とするのではなく、社会復帰が可能な生活の質(QOL)の維持も期待できる治療法です。
当院では、頭頸部腫瘍、肺癌、乳癌、食道癌、皮膚癌、子宮癌、膀胱癌、前立腺癌、脳腫瘍、悪性リンパ腫など各種の悪性腫瘍に対する根治照射(治癒を目的とした治療)だけではなく、疼痛をはじめとする悪性腫瘍による苦痛を緩和する治療も積極的に施行しています。また甲状腺眼症、ケロイドなどの良性疾患に対する放射線治療も行っております。
放射線治療の精度向上と最新の癌治療に対応するため2012年に外部放射線治療装置(リニアック)を更新しました。今回、導入した装置は、3次元立体画像での治療計画を可能にしており60対のマルチリーフコリメータで限局的な照射が可能です。装置にはX線透視装置であるOBI(オンボード・イメージャー)を搭載し、高精度な放射治療技術である画像誘導放射線治療機能(IGRT)を用いた強度変調放射線治療(IMRT)が可能な最先端のシステムです。
診察日:毎週月~金曜日(予約制)
症例数 | 164件 |
リニアック治療件数 | 4,689件 |
外部照射治療装置:リニアック(バリアン社 Clinac iX)治療計画装置:三次元放射線治療計画システム(バリアン社製 Eclipse)脳定位放射線治療計画システム(ブレインラボ社製 iplan)
田中 浩司 | 特任部長 | 昭和56年卒 |
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今中 一文 | 特任部長 | 昭和53年卒 |
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田中 秀典 | 放射線技師長 |
他に神戸大学等より非常勤医師 3名
放射線技師 16名