平成27年度 三田市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 329 211 235 250 430 800 1495 1636 1142 235
当院は三田市内で唯一のDPC対象病院であり、二次救急の受け入れ施設で、19診療科で幅広い診療を行っています。平成27年度の退院患者数は6,763名で、平均年齢は61.8歳となっています。幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいておりますが、60歳以上の患者さんの割合は約65%にのぼります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 41 11.44 15.35 0.00% 62.54
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) - - 14.30 - -
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 14.20 - -
内科の広範な疾患のうち、糖尿病などの生活習慣に関連した病気を中心に入院診療を行っています。現在、糖尿病教育入院では4日、8日、15日間の3つのパスを運用しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり 副傷病なし 18 15.17 15.39 22.22% 70.89
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 18.83 13.64 11.11% 74.11
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.71 - -
腎炎・慢性腎臓病患者さんの入院診療や、末期腎不全患者さんの血液透析導入時の入院診療を主に行っています。常染色体優性多発性のう胞腎患者さんへのトルバプタン導入も行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的消化管止血術等 副傷病なし 75 3.41 2.76 0.00% 64.55
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 70 12.97 10.93 5.71% 73.50
06007xxx99x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 40 6.00 10.10 7.50% 67.40
消化器病領域では近年大腸癌が増加してきています。大腸はポリープから癌化することが多く、またポリープを切除することで大腸癌の発生を抑制できるといわれており、積極的に治療を行っています。また胆管結石による炎症や胆管癌、膵臓癌による黄疸も増えてきており、速やかな診断と治療を心がけています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 205 5.00 4.87 0.00% 68.01
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 149 3.30 3.07 0.00% 67.32
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 102 18.58 18.30 15.69% 80.78
冠動脈疾患の患者さんに対して、現在治療法の主流であるカテーテルを用いた経皮的冠動脈インターベンション(経皮的冠動脈形成術・ステント留置術)を積極的に行い、良好な治療成績を収めています。また、必要な患者さんには心臓カテーテル検査を行い的確な診断をしています。また当院では24時間365日循環器内科医が常駐しており、三田市に限らず、広域な地域の循環器救急、重症患者さんを受け入れ、循環器救急の中核施設として貢献しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 53 6.66 6.96 0.00% 59.72
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 副傷病なし 29 6.14 5.56 0.00% 39.17
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 28 15.75 17.41 0.00% 65.64
食道癌・胃癌・大腸癌をはじめとする消化器癌に関してはQOLをなるべく損なうことなく安全で根治性の高い治療を目指し、外科手術だけでなく内視鏡による粘膜切除や放射線治療なども集学的にできるよう消化器内科とも連携を密にしています。手術に関しては最新の医療機器を積極的に導入し、安全で質の良い手術を目指しています。最近では腹腔鏡による手術を胆嚢だけでなく胃・大腸虫垂炎等にまで行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 38 6.66 5.86 0.00% 33.97
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 29 4.34 6.84 0.00% 26.69
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 24 5.75 3.54 0.00% 71.63
身体表面の変形、欠損、異常などに対して機能だけでなく整容面にも配慮して治療を行っております。例えば顔面などの露出部の外傷は、ただ治療するだけでなく見た目も非常に重要となります。外傷の他にも皮膚腫瘍など様々な原因で生じた全身の身体表面の治療が対象となります。治療方法は手術が中心となりますが、レーザー治療など手術以外の方法を選択することもあります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 104 6.63 6.17 0.96% 0.00
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 38 5.26 5.72 0.00% 5.03
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 29 5.34 6.31 0.00% 2.62
肺炎・気管支炎・胃腸炎などの感染性疾患や気管支喘息など、小児期に多くみられる疾患を中心に入院診療を行っています。新生児から中学生まで対応しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
短期滞在手術等基本料3(今回の公表データでは集計外)の白内障手術患者さんのみとなります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 21 7.38 6.50 0.00% 43.05
120140xxxxxxxx 流産 21 2.00 2.34 0.00% 33.05
12002xxx99x40x 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 19 3.58 5.33 0.00% 69.37
卵巣の良性腫瘍に対しては、患者さんの身体的負担が少ない腹腔鏡手術を出来るだけ取り入れ、術後の早期回復を図っています。また、子宮癌などの悪性疾患に対しては、手術のみならず化学療法(抗癌剤治療)や、放射線療法など、日本婦人科腫瘍学会ガイドラインに準じた治療を行っています。平成27年度の分娩件数は368件です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 18 21.00 18.08 38.89% 67.11
010060x099000x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 18.12 15.80 41.18% 74.41
160100xx97x00x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 14.41 10.02 5.88% 75.06
脳神経外科では、血管造影装置のほか、当院の高度医療機器・施設を駆使し、t-PA治療を含む急性脳梗塞、カテーテルを用いたコイル塞栓術、外科治療としてのクリッピング術の脳卒中治療はもちろん、それ以外の脳神経外科疾患全般に対応します。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 25 10.24 11.97 4.00% 66.96
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 19 5.95 4.38 0.00% 52.26
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 17 15.06 14.02 5.88% 71.47
丹毒や蜂窩織炎などの細菌感染症が1番件数が多い疾患となっています。また、皮膚外科疾患には積極的に手術治療を行っています。切除後の欠損部に対して、皮弁作成・遊離植皮などによる再建も行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 92 8.46 7.59 1.09% 72.48
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 39 6.67 5.91 0.00% 65.10
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 22 11.55 10.25 4.55% 76.91
疾患には、生命に関わる疾患と、生活の質を損なう恐れのある疾患の2つに分けることができます。もちろん、その両方に関わる疾患もあります。前者の代表としては、悪性疾患(癌など)であり、後者は、泌尿器科疾患の中では、良性腫瘍(副腎腫瘍など)、尿路結石症(腎結石、尿管結石、尿道結石)、尿路性器感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎など)、そして、排尿障害(前立腺肥大症、神経因性膀胱)があります。膀胱癌は、泌尿器科悪性腫瘍の中では癌が最も多く見つかる疾患で、血尿を主訴とすることが多いことも特徴です。膀胱鏡検査及び内視鏡手術(経尿道的手術)にて、診断・治療を行います。上部尿路結石(腎結石、尿管結石)は、罹患率の高い疾患であり、6~7人に1人程度は、一生のうち1回はこの疾患のために受診することがあると言われております。結石の位置、大きさ、形により治療方針を検討します。体外衝撃波結石破砕後(ESWL)、経尿道的尿路結石除去術(TUL)、あるいは、経皮的腎結石除去術(PNL)といった手術治療があります。前立腺肥大症は、男性の排尿障害を来す可能性の最も高い疾患です。内服治療と手術治療があり、重症度を元に患者さんの意見を確認し治療方針を決定します。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 28.95 28.70 61.29% 81.96
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 52 4.48 5.70 1.92% 53.65
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし 46 3.61 4.37 0.00% 35.87
患者数が最も多いのは高齢者の股関節大腿近位骨折で、地域連携パスを導入して、早期離床、リハビリ転院を図り、地域の医療機関との連携治療を実施しています。また、整形外科では膝関節や股関節に対する人工関節置換術での低侵襲手術や膝関節や肩関節に対する関節鏡下手術を積極的に採用しています。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 44 8.89 7.94 0.00% 62.61
030428xxxxxxxx 突発性難聴 40 8.00 9.60 0.00% 55.33
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 39 5.36 5.31 0.00% 66.51
手術は、耳、鼻、咽頭、喉頭、唾液腺、甲状腺など多岐にわたる領域の手術を行っています。顔面神経麻痺や突発性難聴の症例には、入院でステロイド療法を行っています。めまいの急性期の症例には入院による治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 57 14 13 41 - 10 1 7
大腸癌 21 15 31 46 - 42 1 7
乳癌 22 17 - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 16 - 11 - - 16 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌・大腸癌・乳癌の初発患者さんが多く、また、比較的早期発見のケースが多くみられます。早期の胃癌・大腸癌に対しては積極的に内視鏡的治療を行っております。最近では腹腔鏡による手術数も増加しており、外科手術において胃癌で半数、大腸癌では70%超が実施されています。また、肺癌に関しては現在当院では診療科を開設できていない関連で患者数が少ない傾向となっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 12 10.83 55.00
重症度 1 29 11.83 80.24
重症度 2 26 12.62 82.31
重症度 3 - - -
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
当院の肺炎は軽症~中等症が大半を占めています。また、年齢が高くなるほど重症度が高くなり、平均在院日数も長くなる傾向にあります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 69 24.32 72.57 39.53%
その他 17 21.29 73.59 5.81%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$(脳梗塞)に分類される症例の割合が高く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が集計全体の約6割以上を占めます。また、脳梗塞の患者さんの平均年齢は75歳に近く、いわゆる後期高齢者の方が多くなっています。平均して25日間程度の入院期間で治療とリハビリを行い、半数ほどの患者さんが継続治療およびリハビリのため転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
内科では手術を行っていません。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 16 5.13 12.56 0.00% 65.56
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
- - - - - - -
腎臓内科では末期腎不全の血液透析導入時の内シャント造設術やシャント狭窄・閉塞時の経皮的シャント血管拡張術を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 388 1.14 1.07 0.00% 66.44
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 77 1.04 1.03 0.00% 64.64
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 55 2.40 14.25 9.09% 74.84
大腸ポリープは小さいものは外来手術を行い、大きいものは入院で治療しています。粘膜切除術は年間500例以上、より高度な内視鏡治療である粘膜下層剥離術も27例行っています。また近年胆管結石による胆管炎や、胆管癌、膵臓癌による黄疸が増加しており、内視鏡的なドレナージ(81例)や超音波内視鏡を用いた診断(53例)などにも力を入れています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 190 2.27 4.44 1.05% 68.57
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 46 0.20 19.15 6.52% 63.52
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 40 3.55 17.18 15.00% 76.53
循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術の件数が多くなっています。緊急で行う場合や、検査から日数を空けて行う場合、検査して一旦退院してから行う場合など、患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術が行われます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 83 2.55 4.63 0.00% 61.36
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 76 1.25 2.29 0.00% 65.29
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 32 1.22 4.38 0.00% 38.97
外科では腹腔鏡で行う手術が上位を占めています。腹腔鏡手術は内視鏡器具を体表皮膚より腹腔内へ挿入して行う手術技法で、痛みが少なく傷が目立たないなど患者さんにとって、よりメリットの多い手術です。さらに体への負担が少ない分、平均術後日数も開腹手術と比べて短縮傾向にあります。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K333 鼻骨骨折整復固定術 21 1.62 3.90 0.00% 22.43
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 20 0.05 5.15 0.00% 74.40
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹) 15 1.13 5.40 0.00% 52.07
形成外科では鼻骨骨折や眼瞼下垂といった顔面に関する手術が上位を占めており、中でも1番件数の多い鼻骨骨折整復術については、患者さんの平均年齢が22.4歳となっており、若い世代の患者さんが多いのが特徴です。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
小児科では手術を行っていません。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 209 1.01 2.00 0.00% 75.34
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
- - - - - - -
眼科では白内障に対する手術である水晶体再建術を主に行っています。この手術の入院期間は基本3泊4日となっています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 31 1.06 12.00 0.00% 50.71
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 27 1.00 5.41 0.00% 41.93
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 19 0.00 1.00 0.00% 32.95
産婦人科で最も多い手術は主に子宮内膜癌・子宮筋腫・子宮腺筋症などで行う子宮全摘術となっており、次いで卵巣のう腫・卵巣腫瘍・チョコレートのう胞などで行う子宮附属器腫瘍摘出術が2番目に多い手術となっています。どちらの症例も外来診療を経て予定入院となる手術なので、平均術前日数でも示している通り、基本は手術前日の入院となります。流産手術は原則、当日入院、当日手術となっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 21 0.24 13.95 14.29% 75.90
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術です。慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術とは、慢性硬膜下血腫に対して、頭蓋から血腫を洗浄除去する手術です。高齢の患者さんの割合が高く、入院後緊急での手術となることも少なくありません。手術後の状態が落ち着くと、継続治療およびリハビリのために転院する患者さんが6分の1ほどいらっしゃいます。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 34 1.97 7.41 5.88% 75.29
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上) 13 3.92 4.92 0.00% 61.00
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -
皮膚科で最も多い手術は皮膚悪性腫瘍切除術です。中でも顔面の皮膚悪性腫瘍に対する手術が最も多く、腕や足、その他のあらゆる部位の皮膚悪性腫瘍に対しても手術を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 92 1.95 5.76 1.09% 72.91
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 43 2.93 4.44 2.33% 66.42
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 26 2.92 13.12 0.00% 70.19
膀胱癌に対しては、内視鏡を用いて膀胱の内部からの腫瘍切除を試みます(経尿道的膀胱腫瘍切除術;TUR-Bt)。手術時間は、一般的には1時間から1時間半ほどです。組織診断、腫瘍の浸潤度(深さ)、Grade(異型度;細胞のいびつさ)を確認するためにも必要な手術となります。なお、腫瘍が粘膜内でおさまっている場合(表在性腫瘍)は、膀胱内視鏡検査にて定期的に膀胱内の観察を行います。結石に対する治療として、経尿道的尿路結石除去術(TUL)及び体外衝撃波結石破砕術(ESWL)があります。TULは内視鏡を尿路に沿って挿入し、結石をLaserで粉砕、あるいは、体外に流れ出る大きさまで粉砕する手術です。膀胱よりも頭側に発生する腫瘍には腎癌、腎盂癌、尿管癌があり、腎摘除、腎部分切除、あるいは、腎尿管摘除術にて対応します。当院の泌尿器科では低侵襲治療を目指しており、腹腔鏡手術での治療を目指しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 91 2.97 18.58 45.05% 74.25
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 80 1.74 11.99 5.00% 58.06
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 58 1.29 27.53 1.72% 73.05
整形外科では骨折観血的手術の件数が最も多く、鎖骨や膝蓋骨等の骨折も含めると年間で約320件となります。高齢者の大腿骨近位部骨折に対する手術に関しては、地域の医療機関との連携治療を実施しているため、手術後の転院率が高くなっています。また、股関節や膝関節に対する人工関節置換術では低侵襲手術を導入しており、肩関節や膝関節に対する関節鏡下手術も数多く行われています。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 37 1.00 6.05 0.00% 24.78
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 30 0.97 6.03 0.00% 53.23
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) 20 1.25 1.00 0.00% 57.10
耳鼻いんこう科では、入院、手術、検査が必要な患者さんを中心に診察を行っています。上位に挙がっている手術は全て外来診療を経て予定入院となっている症例です。ほとんどの症例が手術前日に入院します。クリニカルパスを使用しているため、疾患により術後日数も決まってきます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.15%
180010 敗血症 同一 16 0.24%
異なる 11 0.16%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 38 0.56%
異なる 21 0.31%
当院では播種性血管内凝固症候群や敗血症を医療資源病名としてコーディングする際、臨床的に根拠のある診断を元に入院医療費請求を行うよう努めているため、全国平均と比較しても発生率は高くありません。手術・処置等の合併症については、DPC医療資源病名と入院契機病名が同一である症例が異なる症例より割合が高くなっています。これについては、手術・処置などの合併症を主訴として入院され、治療を受ける患者さんが多いということになります。
更新履歴
2016/09/28
新規作成