リハビリテーション
関節の手術を受けられる方へ
リハビリテーションの目標
日常生活での動作を改善し、毎日を快適に生活できるようにすることがリハビリテーションの目標です。疼痛の緩和、関節可動域の改善、筋力増強、適切な関節運動の再獲得を行い、歩行能力の改善や上肢機能の獲得を目指します。入院中のリハビリテーションはもちろん、復職やスポーツ復帰を目指したリハビリテーションを提供します。
内容
理学療法士、疾患によっては作業療法士が関わります。
手術前
身体機能(関節可動域、筋力、歩行能力等)の評価・手術後の生活指導
手術後
術後翌日からリハビリテーションを実施しています。
手術別クリニカルパスを基本に、患者さんの状態に合わせ医師と相談しながらリハビリテーションをすすめています。
人工股関節や人工膝関節、半月板損傷や靭帯損傷などの膝関節鏡下の手術後の方では平行棒や歩行器、杖などを用いて段階的な歩行練習を行います。マッサージや関節可動域運動、筋力増強運動を行い、適切な関節運動の再獲得を行います。これまでの痛みによる影響などで、歩容が悪くなっている場合も多く、歩行姿勢の改善も含めアプローチをさせていただいています。また、床からの立ち上がりや入浴動作・更衣動作など、その方の日常生活に合わせた動作の練習や必要に応じて自助具(靴下を履くのを助ける道具など)の貸出や情報提供を行っています。
スポーツ復帰を目指す方には、認定スポーツ医とのカンファレンスを重ねながら、アスレチックリハビリテーション(競技特性を考慮した動き作りのための運動指導やストレッチ指導、自己管理のための指導など)を行い、スポーツ復帰をサポートしています。
人工肩関節や肩関節鏡下の腱板損傷の手術後の方には、最新の情報に基づいたリハビリテーションを提供することを心がけています。疼痛緩和に対してのマッサージや関節可動域運動、筋力増強運動を行い、適切な関節運動の再獲得はもちろん、装具着脱練習や日常生活での手の使い方など、安心して日常生活が送れるよう、患者さんそれぞれの状況にあった支援を行います。
入院は手術の種類によって約7日-3週間となっています。退院後の外来リハビリテーションも行っており、ご自宅に近い近隣の開業医でのリハビリテーションを希望される場合は、連携を取りつつフォローしてまいります。自宅への退院に不安が残る方に関しては継続したリハビリテーションを受けることができるよう地域医療連携室と相談し、回復期リハビリテーション病院などを紹介させていただくことが可能です。



