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関節センター

変形性肩関節症

変形性肩関節症は、肩関節の軟骨が加齢や過度の負荷によってすり減り、関節が変形してしまう疾患です。この結果、肩の痛みや動きの制限が生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。その原因によって、一次性のもの(原因が不明なもの)と二次性のもの(原因が判明しているもの)とに分けられています

二次性の変形性肩関節症は、腱板断裂、上腕骨頭壊死(特にステロイドやアルコールを大量に服用している例が多くみられる)、関節リウマチ、上腕骨近位端骨折などが誘因となって発症しています。特に腱板断裂に伴う腱板断裂性関節症は、高齢化社会の進行に伴い、その頻度も増加しています。

治療は、まずは保存的療法が行われます。薬物療法として消炎鎮痛剤、湿布剤などが処方されます。激痛や夜間痛を訴える症例では、ヒアルロン酸ナトリウムやステロイドの関節内注射を行うこともあります。

これらの保存療法を行っても、痛みが強かったり、動きの制限が大きく日常生活に支障を来す場合には、手術も検討されます。

人工肩関節置換術(TSA)

股関節、膝関節と同様に、関節軟骨の摩耗・消失があり痛みや動きに制限を認める変形性肩関節症などが適応となります。肩関節の安定に重要な役割を果たす腱板筋の機能が温存されている場合に使用できます。

リバース型人工肩関節置換術(RSA)

2014年から日本国内での使用が認可された比較的新しい人工関節で、解剖学的な肩関節の形状を反転させた人工関節です。腱板機能が破綻している場合にも使用できることが最大の特徴となります。修復することの出来ない腱板断裂、腱板断裂に伴う変形性関節症、粉砕の強い上腕骨近位端骨折で、骨癒合が期待できず,腱板機能の再建が困難と判断される場合に適応となります。リバース型人工肩関節置換術の実施にあたっては日本整形外科学会が定めたガイドラインに基準が設けられていますが、当院は実施医基準を満たした医師も在籍しています。