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臨床検査科

足関節上腕血圧比検査(ABI)

足関節上腕血圧比検査(ABI)とは?

足首の血圧と腕の血圧の比や脈の伝わり方を計測して、血管の詰まり具合や血管の硬さの程度を調べる検査です。

ベッドに仰向けに寝ていただき、両側の腕と足首に血圧計の帯(カフ)、両手首に心電図の電極、胸に心音マイクを装着し上腕と足首の血圧を測定します。上腕の高い方の血圧と、左右それぞれの足首の血圧の比率を計測します。主にABIとbaPWVの値を測定します。

何がわかるのか?

ABI(Ankle-Brachial Index)…足関節上腕血流比

動脈硬化が進んでない場合は、仰向けに寝た状態では腕の血圧より足の血圧の方がやや高い値を示します。しかし、動脈に狭窄や閉塞があるとその部分の血圧は低下します。動脈の狭窄や閉塞は主に下肢の動脈に起こることが多いため、上腕と足首の比によって狭窄や閉塞の程度がわかる検査です。

検査時に注意することは?

  • 上半身は薄着になっていただき、足元は足首が見えるようズボンの裾を上げ、靴下は下げていただきます。
  • 透析用のシャント血管のある方は検査前にお申し出ください。

検査時間は?

5~10分ですが、病気の種類や患者さんの状態などにより異なります。