下肢静脈エコー検査
どんな検査?
足全体に超音波を当て、静脈の太さや形態、血栓の有無などを調べる検査です。下肢静脈は深部静脈と表在静脈からなり、症状や疾患により検査内容や検査時間が異なります。
何がわかる検査?
深部静脈の検査
深部静脈血栓症は、長時間足を動かさずに同じ姿勢でいると足の深部にある静脈の血流が悪くなり、血栓ができる病気です。この血栓が肺まで流れていくと、肺の血管を詰まらせてしまい肺塞栓症を引き起こします。この検査では、足の深部静脈の血栓の有無や、血栓の場所、範囲を観察します。
表在静脈の検査
下肢静脈瘤は下肢の静脈内にある弁の障害により血流が逆流し、表在静脈が拡張、蛇行して瘤(こぶ)のように膨らんだ状態になる病気です。この検査では、静脈の太さや走行、瘤の範囲、瘤内の血栓の有無などを観察します。
検査時に注意することは?
- ズボンやストッキング、靴下は脱いでいただきます。脱ぎ着しやすい服装でいらしてください。ショートパンツ(足の付け根が広めに開いているトランクスのような形のもの)があればお持ちください。
- 多少時間がかかりますのでトイレは事前に済ませておいてください。
- 食事の制限はありません。通常通りで結構です。
- 検査によっては立って検査することもあります。
検査時間は?
約30分~40分くらいですが、患者さんの状態などにより異なります。
持ち物は?
- タオルを1枚ご持参ください。
- ショートパンツ(足の付け根が広めに開いているトランクスのような形のもの)があればお持ちください。