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臨床検査科

呼吸機能検査

呼吸機能検査とは?

肺の大きさ、気管や気管支の狭窄の有無などを調べる検査です。機械に接続されたマウスピースをくわえて、鼻をクリップで止めた状態で息を吸ったり吐いたりしていただきます(口呼吸)

呼吸機能検査では主に2種類の検査を行っています。

①肺活量

普段している静かな呼吸を数回繰り返した後、一度大きく限界まで息を吐き(最大呼気)、次に大きく限界まで息を吸い(最大吸気)、もう一度大きく限界まで吐きます。吐き出す量が減少すると、肺のふくらみが制限される病気が疑われます。

②努力性肺活量(フローボリューム曲線)

静かな呼吸を2~3回繰り返したのち、大きく息を吸い、勢いよく吐き出し限界まで吐き出します。呼吸量をグラフに表し、1秒間の呼吸量を測定し(1秒量)、呼吸率を計算します(1秒率)

吐き出す量が減少すると、気道に通過障害がある病気が疑われます。

何がわかるのか?

気管支喘息や肺気腫、間質性肺炎などの肺疾患の診断や評価に役立つ検査です。手術前には全身麻酔が可能か、呼吸管理が安全に行えるかなどの呼吸機能を評価するために行われます。

検査時に注意することは?

この検査は、ゆっくり息を吸ったり吐いたり、あるいは力を入れて息を吸ったり吐いたりしていただく検査です。患者さんの努力によって大きく検査値が変わってくるので、検査担当者の掛け声に合わせて診断に役立つ正しいデータがとれるよう、ご協力をお願いいたします。

検査時間は?

5~10分ですが、病気の種類や患者さんの状態などにより異なります。