標準聴力検査
標準聴力検査とは?
音は外耳道を通り中耳(鼓膜・耳小骨)に伝わります。中耳に伝わった音は内耳(蝸牛)で電気信号に変換されて聴神経に伝わり、脳で音を感じます。この検査では、どのくらい小さな音が聞こえるか、難聴があるかどうかを調べます。気導聴力と骨導聴力の2種類を検査することにより、難聴の種類・程度などを知ることができます。
気導検査
両耳にヘッドホンをあて、外耳・中耳・内耳を通して音を聞き、音の経路に障害があるかどうかを調べます。
『ピー・ピー』や『プー・プー』などの音が、かすかにでも聞こえたらボタンを押し、聞こえなくなったら放します。125~8000Hzの高さの異なる7種類の音で片耳ずつ調べます。
骨導検査
耳の後ろにヘッドホンの端子をあて、直接内耳(蝸牛)に刺激を与えて音を聞きます。内耳や、その奥の経路に障害があるかどうかを調べます。気導検査と同様に、かすかにでも音が聞こえたらボタンを押し、聞こえなくなったら放します。(500~4000Hzの5種類の音)反対側の耳には雑音が入りますが、雑音は関係ありません。
聴力により雑音が入らない場合もあります。
何がわかるのか?
音を伝える働きをする外耳や中耳に障害があるのか(伝音性難聴:外耳炎、中耳炎など)、音を感じる内耳から神経や脳への伝達経路に障害があるのか(感音性難聴:メニエール病、老人性難聴、突発性難聴など)を判断することができます。
検査時に注意することは?
ヘッドホンをつけて行いますので、メガネ、ピアス、補聴器は外していただきます。
検査時間は?
10~20分程度です。