褥瘡対策チームについて
当院の褥瘡対策チーム(委員会)は形成外科医、皮膚科医、皮膚・排泄ケア認定看護師、褥瘡管理リンクナース、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、事務員(医事課)と多職種のメンバーで構成しています。 それぞれの専門性を活かし「なぜ褥瘡(じょくそう)ができたのか」を検討し、週1回の回診・カンファレンスで最適な治療方法を決定します。また、褥瘡ができやすい人を見極め「褥瘡を作らない」ための予防的ケアも実践しています。
多職種で構成する褥瘡対策委員会と褥瘡ケアに特化したリンクナース会を定期的に開催し、「入院中の患者には褥瘡を発生させない」を目標に院内職員へ新しい知識や技術の提供を行っています。
褥瘡(じょくそう)ってなに?
褥瘡(じょくそう)とは、一般的に「床ずれ」とも言われます。寝たきりや車いすに長時間座ったままになっていると骨に近い皮膚と皮下組織が圧迫されます。圧迫された皮膚の血流が悪くなり組織は酸素不足になります。最初のうちは皮膚の一部が赤みをおびたり痛くなることがありますが、悪化すると皮膚がただれたり深い傷になり出血や膿(うみ)が出ることがあります。このような傷になると治るまでに時間がかかります。
褥瘡(じょくそう)を予防するために
褥瘡(じょくそう)は健康な人にできることはほとんどありません。高齢になると皮膚が乾燥し弱くなります。皮膚にハリがなくなると傷ができやすくなりなかなか治りません。すこし物に当たっただけで紫色になり皮下出血ができやすくなります。栄養状態が悪いと傷の治りは悪くなり、色々なお薬(血をサラサラにするお薬や痛み止め、ステロイドなど)を飲んでいると肌に影響を及ぼすこともあります。
褥瘡は長時間同じ姿勢で動かないことで起きる血流障害、栄養状態の悪化、活動の低下などさまざまな原因で発生します。日頃から皮膚の保湿をしっかり行い適度な運動する、バランスのいい食事を心がけることが大切です。


STAFF
- 褥瘡管理リンクナース、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、事務員(医事課)